「生きもの田んぼのお酒」は、無農薬の有機稲作によって、稲と田んぼに暮らす様々な生きものが共存する豊かな田んぼで収穫した、無農薬のコシヒカリのみを使用したお酒です。
「市川」は、原料となる無農薬米を作ってくれた生産者の名前です。
『その土地で収穫されたお米をその土地の酒蔵で醸す』ことがゆうきのお酒造りのコンセプトです。

生きものの住処である水田には、洪水の防止、水資源のかん養、有機性廃棄物の分解、水質の浄化など、
環境を維持するための様々な役割があります。日本が世界に誇る稲作文化や、美しい景観を次世代につなげていくために、
有機稲作生産者の日本酒造りに携わるのは、ゆうきの創業期からの目標でした。

平成十三年、創業間もないゆうきは、埼玉県杉戸町にて無農薬で有機稲作に取り組んでいる網本さんと出会い、
稲の生理に則った有機稲作に共感し、無農薬米の販売を始めました。
平成二十二年には、青果物の産地直送販売を行う「ゆうきや」を開業しました。

ゆうきやでは、自社冷蔵トラックで産地まで直接伺って仕入れた、朝どれの農産物を取り扱っています。
高原野菜を仕入れに長野県佐久市へ伺う中で、お米の生産者の市川さんをご紹介いただきました。
昼夜の寒暖差が大きく、南アルプスの上質な湧水がある環境で作られた市川さんのお米は大変美味しく、高品質でした。
市川さんが有機稲作に高い関心を持っていたことから、平成三十年に網本さんの協力のもと、
市川さんの田んぼで無農薬での有機稲作に挑戦しました。

網本さんの農法では、深水栽培に適した力強い苗を育てるために、ハウスではなく路地で育苗します。
そして、4・5葉の成苗まで育ててから田植えをします。そうすることで、雑草に負けない強い稲が育ちます。
また、動物性の肥料を一切使わず、稲からとった米ぬか、わら、もみを微生物で発酵させた
自然の肥料を使用することで、雑味の全くない美味しい稲が育ちます。
稲の生理に逆らわない農法は、市川さんの田んぼでも効果を発揮しました。

収穫した無農薬のコシヒカリは品質が高く、感動する美味しさでした。
この農法のお米から日本酒を造ることで、創業期からの目的である、地球環境の改善に役立つことができ、
さらには、優秀な生産者や文化を次世代に残すことができると確信しました。
市川さんから、同じ長野県佐久市の酒蔵で、江戸時代末期より続く木内醸造をご紹介いただき、
「生きもの田んぼのお酒 市川」は完成しました。

今回日本酒造りに携わることができ、日本が世界に誇る稲作や日本酒の文化を、
さらに良いものとして継承していくための、
小さいけれど大きな一歩を踏み出せたと感じています。
生きもの田んぼで育った稲の力が感じられる素晴らしい日本酒になりました。

今回完成した日本酒に関しては一般には販売はしておりませんが、
ゆうきやの野菜ボックスを新規でご契約のお客様に
限定でプレゼント致します。(限定5本)
店舗ページから配達範囲をご確認ください。